マルトミおでん

ビスマス人工結晶に関するアレコレ

ビスマス人工結晶の作り方(初級編)

結晶を作るためのビスマスを買っているサイトから、月1回、今月の金属相場みたいなメールが届きました。

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こんな状況らしく、ビスマス人工結晶を自作してみたい!という人が思いのほか多いのかなと思ったりしています。自宅で使うビスマスの他の用途といえば、他の金属を混ぜて、低融点合金を作ることぐらいしか思いつかないのですしおすし。

ちなみに、ビスマス 32.5%、錫 16.5%、インジウム 51%で混ぜ合わせると62°Cで溶ける低融点合金が完成します。

 

で、ようやく、本題です。以下、ビスマス人工結晶の作り方ですが、まずは危険について触れさせてください。

 

1.気を付けること

とにもかくにも、やけどに注意してください。溶けたビスマスは300°Cぐらいです。お湯がはねて手についてもそうそう水膨れになりませんが、ビスマスの場合、はねて手につくとみるみる水膨れになります。

作業しているときは、作業対象に目が近くなると思うのですが、その時目にはねたら目が悪くなっちゃう(最悪失明!?)ことでしょう。ちなみに、私は、眉毛が溶けました。ホント、冷や汗かきました。

 

2.必要な道具

・電気コンロ

・ステンレスの容器、ステンレスのトレー

・ピンセット

・フォーク

・メガネ(100均のゴーグルでOK)

ビスマス 99.99%のやつ(私はココで買っています。http://www.tin-alloy.com/

・皮手袋

 

3.作り方

・ステンレスの容器を電気コンロにかけビスマスを溶かす。

ビスマスが溶けた後、5分ぐらい追加で加熱する。(少し温度を上げたほうが成功確率が上がるため)

・電気コンロの電源OFFにし、フォークで表面の酸化被膜をきれいにとる。

・しばらくまつと、表面に四角いポコポコができてくるので、ピンセットでつまんで持ち上げる。(持ち上げる最中に落とすとビスマスがはねるので要注意。火傷します)

・ステンレスのトレーへつまんだビスマスを移動する。

 

これで、ビスマス人工結晶の完成です。色は 紫 か 濃い青 になると思います。ピンセットでつまむタイミングを遅くすればするほど大きい結晶になります。うまく結晶化しない場合もありますので、その時はもう一度チャレンジしてみてください。

 

初級編ということもあり、火傷にさえ気をつければ、比較的簡単に結晶化を楽しむことができる手順を紹介しました。大きく、形の良い結晶を作るのは数をこなさないとできないので、何度もチャレンジしてみると良いと思います。

 

この方法を何回か試すと、色に不満(私の場合はです)がでてくるはず!!です。後日、中級編としてカラフルな色、虹色にする手順について、紹介しようと思います~

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